2013年06月29日
【第12回】2013年6月29日 現状最新報告
当ブログは仕事の合間に細々と記録を残しているので、図面の話にすらたどり着いていません(申し訳ないです)。
しかし実生活では着々と進行しているので、今回は現状がどんな感じになっているのかを少し書いておこうと思います。
本来は2014年3月の竣工を目指し、GW前までにもろもろ仕様が確定してGW明けに解体が始まるスケジュールで動いていました。しかしいろんなトラブルが勃発してスケジュールは遅れまくっています。
一時は6月末解体開始という話もあったのですが、消費税アップ前の駆け込み需要で業者さんがてんやわんやしており、少しでも早く進められるところは前倒しでやっていくことになりました。
そのため、我が家は6月7日から解体が始まりました。
なんと役所への建築確認申請が通る前に壊し始めるという暴挙。しかもローン本審査もまだ通っていないタイミングです。
母は「新しい家だわ~、待ち遠しいわ~」と浮かれていますが、こっちはローン審査が通るかどうかもわからないのでヒヤヒヤでした。
解体が始まると聞いてすぐに現場に顔を出しましたが、あいにくその日は解体業者さんは道具を現場に置いて引きあげてしまったようです。
その後バタバタしてなかなか現場に行けなかったのですが、一昨日(27日)に行ってみると…。
「家がない!!」
ほんの2週間前まではこんな感じで実家が建っていました。
養生の中はこんな感じ。ただいま2階部分最後の床をぶっ壊しています。
「ここがなかなか厄介でねぇ」と親方。

実家は鉄骨造なんで、その場で鉄を細かく切り運んでいきます。
ちなみに1Fに残っているドアはトイレ。ここを最後まで壊さないのは職人さんたちが使うため。
ちょうどお隣さんと会ったので聞いてみたら、前日は3階の解体をしていたとのこと。わずか1日でこんなに壊しちゃうのですね。
新しい家を建てているのだという実感がわくと同時に、どこか寂しさも感じた一日でした。
解体は7月中旬に終了予定。終わればいよいよ着工です!
☆今回の言葉☆
『解体』
現場にある建物を壊す仕事が解体ですが、とにかくすごいです。
今回は鉄骨3階建ての建物を壊すのですが、道が狭いためクレーンなどを入れることができません。しかも現場には重機の姿も見えません(すでに撤去しているのかもしれないですが)。それでも前日に3階を落とし、私が訪れた日には2階を完全に落としていました。現場にいるのはわずか5名です。
周囲に家がある中での解体なので、現場は粉じんが飛び散らないよう養生して解体。後日このブログにも書きますが、もしアスベストが使われている場合は養生もそれ用のものになるそうです。解体期間も1カ月以上伸びるとのこと。
壊した鉄骨はその場で切断し、小さなトラックに積んで運んでくれています。
近所の方に伺ったら、雨の日でも解体作業は止まらないそうです。
2013年06月23日
【第11回】ハウスメーカーに頼むのが楽だよ。
私には住宅情報誌での取材やハウスメーカーの広告などを手掛ける友人がいます。
彼と酒を飲む機会があり、住宅建築計画がある旨を話してみました。彼は父が亡くなったことも、相続で土地名義が親兄弟4人になっていることも知っています。
私の話を黙って聞いていた彼は、こう言いました。
「今回のケースだと、ハウスメーカーに頼むのが楽だよ」
彼の言い分はこうです。
①土地の名義が複雑である。しかも4名のうちひとりは結婚して外に出ている⇒この人に土地の使用料をどう渡すか
②賃貸スペースが肝である⇒ノウハウがどれだけあるか
③お前が忙しく仕事をする中でハウスメーカーなら打ち合わせが楽にできる⇒信頼できる担当を見つけやすい
なるほど。この言葉には重みがあります。
①と②は今回の計画でとても重要な部分。とくに①に関しては、ハウスメーカーにとってはよくあることなので、税理士や弁護士なども絡めた話ができるとのこと。
また②についても現在どのメーカーも賃貸併用住宅に力を入れているので、いろいろなプランを提案してもらえるだろうと。
今回は建築家さんからのプランを見て、その後住宅展示場にも足を運んでみようと思っていました。でもモデルルームを見ても何がわかるというわけではないとも思っており、ハウスメーカーではなく建築家さんといろいろやり取りしていこうという想いが強いのも事実です。
しかし、建築家さんとプランを進める上でもハウスメーカーからノウハウを聞いておくのも悪くないかもしれません。
(建築家さんも手掛けているとはいえ、2世帯+賃貸の経験はハウスメーカーのほうがあるでしょうから)
近いうちに住宅展示場に足を運んでみようと思います。
☆今回の言葉☆
『忙しい』
「フリーランスって好きな時に休んで海外旅行に行けるよね」
「好きな時間に仕事ができるフリーランスってうらやましい」
これらは私が会社勤めの方々から言われる言葉。正しくもあり大きな間違いでもあります。
確かにフリーランスには拘束時間がないし時間給でもないので、休もうと思えばいつでも休めます。
しかしそんなことをしてたらすぐに仕事がなくなりますよ。
考えても見てください。あなたが仕事を頼む人間が、「今日から10日間ハワイに行っちゃうので仕事できないです」と言ったらどうしますか? 次から仕事なんか出さないですよね。
フリーランスは仕事を依頼してもらってこそ成り立ちます。夜10時に「明日までになんとか!」とか、金曜日に「週明けまでにやっておいて」と言われてもなんとかしないといけないのです。
今回相談した人が心配しているのはここ。急な依頼や無茶な依頼もこなさないといけない分、建築計画に支障が出る可能性が高い。だったら多くの提携先を持つハウスメーカーに頼むことで、少しでも仕事に専念できるだろうというのです。
たとえばハウスメーカーには提携金融機関があるので住宅ローンの話も個別に銀行を回るより楽だと。
これ……かなり大きいです。
【第10回】ハウスメーカーだときついですよ。
さて、建築家との初会合を終えて提案を待つ段階になったのですが、打ち合わせの中で気になる発言があったのでここで考えてみたいと思います。
その発言とは……。
「ハウスメーカーだときついですよ」
この言葉に含まれる意味は、以下の3つがあると感じました。
①ジャニーズをはじめ、有名芸能人を広告に使ったりするのでハウスメーカーはコストがかさむ⇒設計事務所ではTVCMなどを流さない分安く済む
②ハウスメーカーは場面ごとに担当が分かれる⇒設計事務所ならトータルで見る⇒どの場面でも自分が責任を持つ
③自由設計とはいえハウスメーカーの商品は仕様が決まっている⇒設計事務所は完全自由設計
①に関しては私も100%納得です。
Tホーム、Sハウス、Dハウス……。ハウスメーカーの広告では超大御所芸能人を起用しているところも少なくありません。
一方で芸能人を起用しないメーカーもあるし、工務店などならそもそもこの理屈からは除外されます。
②と③に関しては正直、いろいろなところと話をしてみないとわからないですね。立地条件はお客さんにより全く違うので設計もある程度自由にできないと話になりません。
「自分はこういう家を作りたい!」という要望が細部にわたりあるなら建築家さんと一緒に作り上げるのは楽しいと思うのですが、私の今回の計画でもっとも重要なのは“魅力的な賃貸スペースをどれだけ確保できるか”です。その中で自分世帯と親世帯がどれだけ魅力的なスペースになるか。
全面ガラス張りの家、家の中に家を造る発想、某競艇選手が建てた全面大解放な家など、こんなことも出来ちゃうの?という夢の家は望んでおりません。
ただ、ガレージハウスにだけはちょっと憧れがありますね。
しかし今回の建築計画では夢のまた夢ですが……。
このブログで今後頻繁に出てくると思いますが、今回建築する敷地が面している道路は道幅2m以下。最も細い場所では5ナンバー車がミラーを畳まないと通れないのです。
止まっているクルマは圧倒的に軽自動車が多い場所。ワゴンRを眺めながらビールを飲む気にはならないし、Y10やクラシックミニ1台で生活するのはリスクがでかすぎます(好きですけどね)
……横道にそれましたが、建築家さんがどんなプランを提案してくれるか楽しみです。
一方で住宅に詳しい友人がしきりに「ハウスメーカーのほうが何かと楽だぞ」とささやくのも気になります。
ハウスメーカーが楽だという友人のいい分は、次回のブログに書いてみましょう。
☆今回の言葉☆
『夢の家』
お洒落雑誌の住宅特集や半年に一度ほど放送される住宅番組などを見ていると、本当に驚きます。家ってこんなことも出来ちゃうのかって。こんなところに住めたら楽しいだろうなというものも多数ありうっとりします。
一方で、今はいいけれど5年後・10年後どうするんだろう。すぐ飽きそうだし……と感じることもしばしば。
クルマなら飽きたら買い換えることができます。マンションも売ってしまえばいいでしょう。しかし家を建てるとなると、なかなかそうはいきません。ましてそこに賃貸住宅が絡むとしたら……。
東京・三鷹には『天命反転住宅』という有名なぶっとび住宅があります。
ここは岐阜にある養老天命反転地をデザインしたアーティストがデザインした集合住宅。すごい人気でかなりの数の入居待ちがあると聞きます。
これは賃貸で数年済むからありなのでしょうね。
最近引っ越した友人と酒を飲んだ時、彼はこんなことを言っていました。
「間取り、家賃ともに魅力的な家があったが、たったひとつ気にいらないことがあってそこに引っ越す気にはなれなかった。風呂のバスタブが真っ赤なんだよ。疲れて家に帰ってきて、真っ赤な風呂に入って落ち着くか?」